慢性前立腺炎の対処法

慢性前立腺炎の対処法

慢性前立腺炎の対処法として射精することを推奨する方もおられますが
これは必ずしも全ての患者さんに良いというわけではありません。

では何故このような対処法が推奨されるのかというと、
単純に射精して精液と一緒に細菌も出してしまおう、という発想です。

しかし、慢性前立腺炎でお困りの方の多くは非細菌性の慢性前立腺炎です。
なので、射精をして良くなるわけではありませんし、細菌がいないとはっきりした後にまで抗生物質を飲む必要はありません。

患者さんの中には
実際に射精による症状の悪化を感じている方もおられますし、
抗生物質の長期服用によって消化器系の状態を悪くしてしまい
返って慢性前立腺炎の回復を遅らせている方もおられます。

何が自分にとって正しい対処法なのかを判断するのは難しいことですが
その対処法を実行して、ご自身の症状や体調がどう変化したかを注意してみることは、ひとつの判断材料になるのではないでしょうか。

※ただし、実は治ってゆく過程で一時的に症状が強く出ることもあるのです。
これに関しては、その患者さんの状態を正しく理解している専門家によって個別に精査されるべきことなのでここでは割愛しますが、薬の処方や鍼灸を受けていてもし状態が悪くなるなどして不安に思うことがあれば、その治療家に今自分の身体に何が起こっているのか聞いて説明してもらうとよいでしょう。

「不妊症」・「慢性前立腺炎」の針灸ブログ
大阪 吹田市(豊中・千里中央近く)の漢方鍼灸院・鳳仙花より

東洋医学と西洋医学の違い その2

前回、森がその均衡を失った時に、その均衡を回復させることによって、問題(症状)を起こしている木を助けるのが東洋医学であるとお話しました。

ですから前回も少し触れたように、針やお灸、漢方薬を使うこと自体が東洋医学なのではなく、これらはあくまでその実践のための道具に過ぎないのです。

なので、本来の東洋医学の実践には、実は針やお灸、漢方薬がなくても代用できる道具が何かあるのならば差し支えないのです。

また逆に、針やお灸、漢方薬を使っていても、森にアプローチせずに、問題(症状)を起こしている木自体にアプローチしているのならば、これは西洋医学的治療であると言えるでしょう。

つまり、症状に対する科学を根拠にした治療が西洋医学で、
人に対する(言いかえればその人の持つ原因)永年の観察を根拠にした治療が東洋医学であると言えます。

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東洋医学と西洋医学の違い その1

東洋医学と西洋医学の違いとはいったい何なのでしょうか。

一言でいうならば、それは人を観る距離にあります。

東洋医学では人という「森」をまとめて観ます。
つまり、少し離れて観ることで統合的に全体を理解しようとしているのです。

西洋医学では病気の出ている「木」をじっくり観ます。
つまり、近づいて観ることで分析的に細かく理解しようとしているのです。

どちらが良い悪いという問題ではありません。
その時どちらが必要かという視点で使い分ければよいと思います。

例えば、一本の木が弱っていてそれを治そうとする時に
その木自体に、虫が巣くっている・折れている等の個別の問題があるのならば、その木自体に手を入れるべきですし(西洋医学的治療)、
その木自体には問題がなく、周りの木が茂り過ぎて日当たりが悪くなっている・その森の土質が悪い等の全体的な問題があるのならば、森全体に手を入れるべきなのです(東洋医学的治療)。

針やお灸、漢方薬を使っていれば全て東洋医学的治療であるとは
言えないのです。

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