前回の「治療に通う回数について」に関連した内容なのですが、今回は治療の初期の通院についてです。
治療の初期、この中でも特に最初の1カ月(できれば2カ月)は週一回くらいのペースで通っていただきたいのです。
なぜかと申しますと、人の身体というのは新しい刺激に対しては特別よく反応するからです。
これはお薬などでもよく観察される現象ではないでしょうか。
つまり、治療の初期は「特別に治しやすい時期」と言えるのです。
これが治療の中期以降になると通常の反応に落ち着きます。
通常の反応でももちろん十分ではあるのですが、
治療の初期の特別によく反応する時期を逃さずに治療をコンスタントに加えることで
例え治りにくかった慢性的な症状や体質でも改善させやすく、またその後についても
まるで「衛星」が軌道に乗ったかのように状態を安定させやすいのです。
そしてこの「衛星」がうまく軌道にのるか反るかが、治療の初期に決まってしまうことが間々あります。
なので、この好機を逃さずに、初期だけは頑張ってつづけて通い軌道に乗れるようにしていただけたいと思います。
そうすれば、その後の通院は間隔を開けてさぼれますし、その方が結果的に少ない通院回数で卒業できます。