慢性前立腺炎

慢性前立腺炎の患者さんの薬について

2014年4月15日

当院に来られる慢性前立腺炎の患者さんの多くは
いくつもの泌尿器科を受診され様々な薬を飲んでこられました。
排尿促進剤にED治療薬に向精神薬に漢方薬、
中には手術療法を受けられた方もおられます。

当院での初診の時から
今までに受けてきた治療を全て断ち切って当院での治療に専念する、
という意思をお持ちの方もおられますが
薬を飲み続けながらの鍼灸を希望される患者さんも多くおられます。

そのこと自体は別に構わないのですが
ひとつ注意していただきたいのは「その薬は本当に必要か?」ということです。
分かりやすい例を挙げると、痛みがないのに痛み止めを飲んでいたり、無菌性と言われているのに抗菌剤を飲み続けていたり、普通に眠れるのに睡眠導入剤を飲んでおられる方もしばしばおられます。

そしてその薬が慢性前立腺炎の回復を遅らせているというケースも
よく見受けられます。

患者さんにしてみれば
たとえ薬を飲み始めてから不調になったという自覚があっても、
症状の改善が全くみられなくても、
「薬を飲んでいる」という安心感を求めてついつい不調を我慢しながらでも
薬を飲み続けてしまいます。

東洋医学的な視点からその薬が身体の中でどのような影響を与えているのかを見てみると、その薬が症状の改善どころか治癒を遅らせていると分かることもよくありますので、惰性的に薬を飲むのではなく、その薬が本当に必要か、なぜ必要なのか、検討してみることも時には必要なのではないでしょうか。

「不妊症」・「慢性前立腺炎」の鍼灸ブログ
大阪 吹田市(豊中・千里中央近く)の漢方鍼灸院・鳳仙花より

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