漢方薬を飲んでも効きませんでした。
漢方にしろ鍼灸にしろ、東洋医学で効果が得られない場合の考えられる原因として
- 診立ての間違い(つまり、そもそもの方針が間違っている)
- 病の勢いに対して施術の効果が追いついていない
などがあります。
その対策として
1の場合:
多くの方が下記の「症状」を元にして服用する漢方薬を決めたり、「症状」に対する鍼灸を受けたりしているようですが、それでは対症療法的であるために効果があがりにくいのです。
東洋医学による効果を期待するのならば、その症状の奥にある、「症状を出させている大元の原因」を読み取って根治療法が必要となります。
○慢性前立腺炎の症状で多いもの
排尿時の痛みや不快感
頻尿
会陰部奥やペニスの不快感
会陰部や大腿部の冷感
睾丸の引きつり
痔のような症状
骨盤やそ径部の痛みなどの違和感
じっとしていられない感じがする
尿や精液が黄色くなる
などが挙げられます。
2の場合:
漢方薬だけでは難しかったり、鍼灸の場合ならば施術方法に問題があったり・通院の間隔が空き過ぎていたりするケースが多いように思われます。なので、治療法を大きく見直す、治療間隔を詰めるようにする、などの対策が必要となります。そして何より、その方に合った養生法を知り実践する必要があるかと思われます。
※因みに、当院では全ての方に対して、その方ならではの原因を解決するための養生法「普段自宅で何ができるか・何をすべきか」を考えてお伝えしているのですが、これは是非ともお守りください。
慢性前立腺炎を発症してから、他にも色々と不調が出てきたように感じるのですが関係ありますか?
はい、関係あります。慢性前立腺炎は前立腺だけの問題ではなく全身の問題ですので、全身にさまざまな症状が出て当然なのです。それらは診察の際にとても有用な情報となりますので、是非 問診表にご記入ください。
慢性前立腺炎は気持ちの問題でしょうか?
いいえ、違います。「気持ちが前立腺にばかり向いているのが原因」とか「うつ病や神経症が慢性前立腺炎の症状を(妄想として)つくり上げている」などと考える方もおられるようですが、これは逆です。検査に表れなくても実際に身体に症状を感じるので、前立腺部を気にしてしまったり、気持ちが沈んでしまうのは当たり前のことなのです。
針やお灸は身体のどこにするのですか?
間違っても前立腺に針を刺したりはいたしませんので、ご安心ください。基本的には「お腹」「背中」「手のヒジから先」「足のヒザから先」のツボにします。
場合によっては「頭の頂点」などにすることもあります。
鍼灸に通うのに間隔が空いてしまうのですが?
このような場合は鍼灸の効果を持たせるためにご自宅で、お灸・漢方薬・個別に考えてお伝えする養生法などを実践していただきたいと思います。空いてしまう期間やその患者さんの状態にもよりますが、それらの方法を具体的にお伝えさせていただきますので、まずはご相談ください。
どのくらいの期間 通うのですか?
その方の全身状態などによるので、本来は個別に考えるべき問題なのですが、よく頂く質問なので傾向をお答えします。
- 数回の鍼灸の内に症状が落ち着き始める方が多いように思われます。
中にはその時点で納得(完治ではないが、気にならなくなった)して通院を終えられる方もおられますし、完全に症状が消失するまで何が何でも通い続けるという方もおられます。 - しかし全身状態の傾きの大きな方などの場合、数回の鍼灸では足らず、その後の継続が必要です。そのような方の場合は少しずつ良くなることが多く、通い始めて何ヶ月か経って「初診時の症状」と「現状」を比べていただいて、初めて改善していることに気がつく、というケースが多いです。
※その他、鍼灸について疑問や悩みなどありましたらメールやお電話でお気軽にご相談ください。もちろん相談は無料です。
※当院で慢性前立腺炎への鍼灸をご希望される方へのお願い
- 今まで通った病院・鍼灸院での経過や、服薬したお薬・漢方薬などを知りたいので、その内容を問診表にご記入ください。
- 慢性前立腺炎以外の病気や不調などもあればそれらも記入して下さい。