不妊症・不育症・男性不妊症の鍼灸

不妊症に悩まれている方々は、ご自分達の赤ちゃんに会える日を夢見て日々頑張っておられます。しかし現実的には毎月希望と絶望の繰り返しの辛い出口の見えない道のりとなっておられる方も多く、時には肉体的・精神的・年齢的なことを気にして焦ってしまうこともあります。このような時、当院では東洋医学の面から精神的にも肉体的にもお手伝いさせていただければと思っております。
不妊症・不育症・男性不妊症

ひと口に鍼灸と言っても、実はその考え方・施術の仕方などは様々なのです。どのような針や灸を受ければよいか迷ってしまった場合には、お気軽にご相談ください。疑問・質問に対しても分かりやすくお答えさせていただきます。

(しかし微力ながらも我々鍼灸師が新たな生命の誕生のお手伝いをさせていただけるということは、なんと光栄なことでしょうか)

当院の不妊症への鍼灸の特徴

  1. 東洋医学的にお一人ずつ丁寧に診させていただき「あなたにとって」何が妊娠の妨げになっているのか、何が不足しているのか等、妊娠に至らない原因を究明してお伝えさせていただきます。
  2. 原因に合わせて最短距離で妊娠できるよう鍼灸の方針を組み立ててゆきます。
  3. 必要な運動や食事内容・その他一日でも早く妊娠できるように日常生活の中で行うべき養生法を考えてお伝えさせていただきます。

不妊治療

東洋医学による不妊症へのアプローチとは

東洋医学による不妊症へのアプローチを一言でいうならば、
お一人ずつに合わせた「妊娠できる身体づくり」ということになります。

妊娠するには身体が健康で生命力に多少「ゆとり」があるくらいでなければなりません。もし「ゆとり」がなく自分一人の身体を維持するので精一杯という状態では、もう一人・新しい命を身体に宿すことが難しくなってしまうのです。

また身体のバランスがとれていて「ゆとり」がある状態でないと、子宮や卵巣への血流が滞ったり・生理トラブルが起きたり・ホルモンバランスが崩れたり・基礎体温表に2層性が見られない等の問題も起きがちになります。

なので まずは何より鍼灸によって
その「ゆとり」のある身体づくりのお手伝いをさせていただきたいのです。

baby

なぜ妊娠できないのでしょう?

妊娠が成立しない原因はいったいどこにあるのでしょうか。
不妊症で悩まれている方がよく訴えられる症状に

  • 手足がよく冷える
  • 生理痛がある
  • 生理の前にイライラしたり、胸が張ったりする
  • 月経に塊りが混じる
  • 生理の後に疲れる・生理周期が乱れたり不安定である
  • 基礎体温表に二層性が見られない
  • 薬を使わないと排卵できない、生理がこない
  • 子宮内膜が厚くならない
  • 着床にいたらない
  • 着床しても妊娠を維持できない

等があります。
東洋医学的に診ていくと、これらの症状の背景に
「妊娠に至らない本当の原因」が浮かび上がってきます。
表面的に見えている症状は同じでも
その奥にある本当の原因はお一人ずつ違うものなのです。
ですから当院では、問診や体表観察を丁寧にすることによって
お一人ずつ違うその原因を探りだしてゆきます。

鍼灸の施術について

生理に関するトラブル(生理痛・生理不順・ホルモンバランスの崩れなど)
をお持ちの方は、まずはホルモンバランスを改善して、生理を整えることを目標に
針や灸をいたします。

生理に関するトラブルの無い方は、より質の高い排卵・高温期の維持などができるように全身状態を一段高いレベルへ引き上げることが目標となります。
 

問診や体表観察によって明らかになったその方の原因や全身状態などを考慮して、最短距離で身体を立てなおし妊娠できるように、ツボの反応に合わせて針や灸、その他、灸頭針や箱灸、温石、電気温灸器なども使い分けて身体を内側から立てなおしてゆきます。
治療

当院からの養生法について

お身体の立てなおしには、我々鍼灸師と患者さんとの協力が欠かせません。当院からは「あなたならではの原因」を解決するための養生法を個別に考えてお伝えいたします。これは赤ちゃんを授かる為に「普段自宅で何ができるか・何をすべきか」ということをお伝えさせていただくもので是非とも守っていただきたいのです。

鍼灸を受け続けていて

続けて通われている患者さんからよくお聞きする話としては、

  • ホルモン剤など薬の効果がよく出るようになった
  • 薬の副作用が減った
  • 冷えが取れてきた
  • 生理痛が減った
  • 生理が安定して来るようになった
  • 基礎体温表に二層性が見られるようになった
  • 子宮内膜の厚みが増えた
  • ホルモンバランスが整った
  • 着床後の受精卵が維持できるようになった

等があげられます。

これらは「あなたならではの原因」を探り出し、どこかに弱りがあるならそれを補い、またどこかに障害があるならそれを取り除く、といった鍼灸を丁寧に行っていくことによってはじめて得ることができるのです。

●針・灸の副作用について・・・まれにですが、針による小さな内出血の痕が何日間か現れる場合があります。またお灸の痕が薄茶色にしばらく見える場合もありますが、これについては特に女性の方で「絶対に痕を残さないでほしい」という場合はお気軽にご相談ください。対処できますので。
鍼灸治療の効果とは

男性不妊の鍼灸

「不妊は女性側だけに原因がある」との偏見がいまだに強いようですが、WHO(世界保健機関)の調査によりますと不妊の原因で男性側のみに問題があるケースは24%、男女双方に問題があるケースを加えると48%にも昇るとのことです。このように半数近くのケースで男性側も問題を抱えている以上やはり男性側も不妊の基礎的な検査は受けておくべきかと思われます。
※男性側の基礎検査で問題とされるのは

  • 精液量が少ない
  • 精子の数が少ない
  • 精子の奇形率が高い
  • 精子の運動率が低い

等です。
これらの検査で問題が出てしまった場合は当然男性側の施術も必要となってくるのですが、しかし実は男性側の基礎的な検査に問題が出なかった場合でも、即「男性側に問題無し」とは言い切れない部分もあるようです。

何故なら女性側も基礎的な検査で問題なしと言われているのに妊娠しない、といったケースはよくあるからです。つまりどちらにも検査で問題がみつからなかった場合、今の検査技術ではみつけられないような原因が男性側か女性側のどちらかに、あるいは両者に原因があると考えられるからです(また最近では精子のDNA損傷が流産や先天性疾患の危険因子になるとも言われるようになってきました)。

したがって当院では、精子が量・質ともに問題なく作れることを目標とした男性側への鍼灸も行ったほうがよいと考えております。(つまり男性側の協力として、お母さんのサポートのみならずお父さんとしての身体づくりや養生も必要であると考えているのです)
※しかし男性側は男性側で「検査で不妊の原因が自分にあったらどうしよう」と基礎検査を受けることにためらいを感じていることも多いものです。男性側が積極的に子作りに参加できるように夫婦間での話し合いが必要なのかもしれません。
男性不妊

不育症

せっかく着床しても残念なことに順調に育たない場合があります。お母さんの身体の状態や卵子の質の問題・精子の質の問題など原因は色々考えられるのですが、東洋医学の面からは、妊娠を維持できて、しっかりと赤ちゃんを養えるようなお母さんの身体づくりをお手伝いさせていただきます。
それに加えてお父さんの方も、受精・着床した後も順調に育っていけるような生命力を持った精子が問題なく作れるように、身体づくりのお手伝いをさせていただきます。

二人目不妊

一人目は授かったのに二人目がどうしてもできない、という方もよくおられます。よくよく話をお聞きすると、一人目のお子さんを出産してから髪が細くツヤがなくなったり、生理周期が乱れだしたりとご自身でも何となく身体的な不安を感じておられる方も多いようです。このような方々を東洋医学的に詳しく診ていくと、前回の出産時のダメージを未だに引きずっているといったことがよくあります。

そのような場合まずは体調を出産以前の状態にまで回復させて・子宮の状態を整えることを目標として鍼灸をさせていただきます。
それによって再び妊娠できる状態を目指すわけです。
兄弟

産後ケア―

上記の「二人目不妊」の項を読んでいただければ逆に産後のお母さんの身体のケアーの重要性が分かっていただけるかと思います。
できることならお産の後にはしばらく自宅で身体を休めて(実際には赤ちゃんのお世話で大変なのですが)、ある程度外出ができるようになってから産後ケアーとして鍼灸を受けられるのが良いかと思います。

また当院では、産後ケアーに通えないといった場合のご自宅でのケアーの方法についてもアドバイスさせていただいておりますのでお気軽にご相談下さい。

不妊症のQ&A